SnowMAP

GEAR  ギア

Snow Gear Collection 2022 ROSSIGNOL「SUPER VIRAGE Ⅶ TECH」&「HERO MASTER ST」

2022-05-26 (木) 11:07


 

基礎シーンで圧倒的な支持を獲得している「SUPER VIRAGE」に加えレーシングモデルをベースとしたハイパフォーマンスモデルも登場

「ROSSIGNOL」が日本の基礎シーンのために日本限定でラインナップしている「SUPER VIRAGE」。往年のスキーファンにはその名称、そしてデザインに胸を熱くし、若いスキーヤーには初めて目にする独創的なデザインに目を奪われたことだろう。その「SUPER VIRAGE」の復刻から3シーズン目となる2022-23ニューモデル。もちろん往時を懐かしむだけのものではなく、スペックについては最新のテクノロジーが盛り込まれている。


スキーの中央部分に見えるのが「LCT(Line Control Technology)」。見えているのは一部分だけだが、トップからテールまでチタンシートが内蔵されている

 「ROSSIGNOL」の基礎シリーズは、以前から“しなやか”なスキーという印象が強かったという。しかし単にしなやかというわけでなく、技術選などの活躍からデモンストレーターたちの“力強く”“巧み”なパフォーマンスは常にトップブランドとしての位置を確立してきた。
 このような“力強さ”と“しなやかさ”といった相反する要素を両立させているのが「LCT(Line Control Technology)」。レーシングトップモデルからパウダーモデルまで搭載されている現在の「ROSSIGNOL」スキーを象徴するテクノロジー。これはスキーの中心部分、トップからテールかけてライン状に敷かれたチタンのシート。スキーの強度を上げるために全体的にメタルやチタンのシートを敷くということはよく見られる技術であるが、それでは一般スキーヤーには強すぎることがある。この「LCT」は背骨のように芯となる部分を強化することによってスキーを安定させ、優れたトーションバランスを実現している。そして必要以上に強度を持たせているわけではないため、ターンの導入はもちろん、次のターンへの切り替え動作といったところが驚くほどにスムーズに感じられるという。これは背骨のような「LCT」がその切り替え動作時にねじれるようにたわみをつくってくれるため。このようなテクノロジーが細かなスキー操作が必要とされる基礎シーンにおいてはその効果を十分に発揮しているのであろう。


「SUPER VIRAGE」シリーズ 2022-23ラインナップ
(上)「SUPER VIRAGE Ⅶ LTD」価格:¥170,500(税込) サイズ(R):161(12)、166(13)、171(14) サイドカット:123-68-104
(中)「SUPER VIRAGE Ⅶ TECH」価格:¥160,600(税込) サイズ(R):161(12)、166(13)、171(14) サイドカット:123-68-104
(下)「SUPER VIRAGE Ⅶ OVERSIZE」価格:¥160,600(税込) サイズ(R):164(12)、172(14) サイドカット:135-78-111

 気になる2022-23ニューモデルのラインナップだが、昨シーズンとくらべてシンプルに3モデルでの展開となる。レーシングプレートが搭載され、技術選などアスリートレベルの「SUPER VIRAGE Ⅶ LTD」。
そしてLTDとスキー自体は同じ構造ながら、システムビンディングが搭載された「SUPER VIRAGE Ⅶ TECH」は、ビンディングの違いにより、その乗り味は全く別物と言っても過言ではない。柔らかく、しなやかに、操作性の高いモデルとなっており「ROSSIGNOL」そして「SUPER VIRAGE」らしさをいちばん体感できるモデルといっていいだろう。2022-23ニューモデルが昨年よりもシンプルになったのは、この「SUPER VIRAGE Ⅶ TECH」の汎用性の高さも起因しているのかもしれない。「LTD」と同じ構造のスキーのため、上級者にはもちろん、柔らかなシステムビンディングのため、より幅広いレベルのスキーヤーに受け入れられるオールラウンドモデルとなっている。そしていわゆるデモタイプのスキーの中ではセンター幅が78mmとやや幅広の「SUPER VIRAGE Ⅶ OVERSIZE」。こちらはその幅広なセンター幅を活かして、あらゆる雪質にも対応するシーズンを通して楽しめるモデルといえそうだ。やはりテクニカル志向のスキーヤーには「SUPER VIRAGE Ⅶ TECH」がベストなチョイスとなるだろうか。グリップ感、しなやかでスムーズな切り替え動作など、カービング性能におけるすべてを兼ね備えたモデルといえそうだ。


(上)「HERO MASTER ST」価格:¥176,000(税込) サイズ(R):150(11)、156(12)、165(13) サイドカット:115-66-101(150) 116-66-102(156) 118-67-104(165)
(下)「HERO MASTER LT」価格:¥176,000(税込) サイズ(R):169(15)、173(17)、179(19)、183(21) サイドカット:115-70-98(169、173) 115-70-97(179) 115-71-96(183)

 また「SUPER VIRAGE」以外にも2022-23ニューモデルの中でマスターズモデルに異彩を放っているモデルが登場する。それが「HERO MASTER ST」。“ST”その名の通りショートターン用のマスターズモデルとしてラインナップされている。レーシングモデルをベースに一般モデルとして開発された「HERO MASTER ST」。スラロームモデルよりもトップ部分が若干、細く設計されている。そのためターン導入時から操作性の高さというのが印象的なモデルに仕上がっているという。マスターズということから、アルペンレーサー向けのモデルと思う方も多いだろうが、レーサーはもちろん、基礎スキーでのショートターン用スキーとして試乗会などではたいへん評価が高かったという。
 やはりスラロームモデルがベースとなっていることから、クイックでシャープにスキーを動かしていくような滑りには最適なモデルといえそうだ。それよりも、スキーのしなやかさを活かし、スキーをしっかりとたわませ、深いターン弧を求めるようであれば「SUPER VIRAGE Ⅶ TECH」という選択がよいのではないか。
 ヘンリック・クリストファーセン(NOR)をはじめ、アルペンワールドカップでは変わらずトップブランドとして君臨する「ROSSIGNOL」。世界のトップで戦うテクノロジーと日本の基礎シーンで求められる要素が融合した「SUPER VIRAGE」。そしてあらたに登場した「HERO MASTER ST」。来シーズンもゲレンデの主役はやはり「ROSSIGNOL」となるのではないか。
 
ROSSIGNOLはコチラから

STJレンテック

FOLLOW ME

  • facebook

AD Sponsors

ページトップ