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Snow Gear Collection 2019 Spring VÖLKL 「RACETIGER DEMO」シリーズ

2019-05-13 (月) 17:44

グリップ力、理想的なトーションバランスを生み出す「3Dグラス」は熟成のシーズンへ
志向、レベルに合わせたシンプルなラインナップに一新!

 昨シーズン、フルモデルチェンジがなされた「VÖLKL」が国内デモシーンのためにラインナップしているシリーズ「RACETIGER DEMO」シリーズ。2019-20シーズンはトップモデル3機種、ロングターン向け「GS」、ショート専用機「SL」、そしてシリーズ唯一のチップ&テールロッカー構造のオールラウンドモデル「SX」といったところには大幅なモデルチェンジは図られておらず、熟成の2シーズン目となりそうだ。


芯材の白いシートが「3D/グラス」。軽量ながらも適切なトーションと優れたグリップ力を生み出す

 昨シーズンのフルモデルチェンジの際、最大のトピックスとして挙げられた「3Dグラス」。スキーの芯材部分に敷かれた特殊なグラスシートである「3Dグラス」は、ビンディング部分はしなやかに効果的な“しなり”を生み出し、トップとテール部分は理想的なトーションバランスを引き出す。そして、サイドウォールに巻き込むように敷かれたこのシートはグリップ力を格段に向上させるという。この効果はさまざまな雪質、斜面においても効果的に発揮され、すでにVÖLKLの代名詞ともいえる衝撃吸収にすぐれた「3D UVO」との相乗効果は、技術志向の高い日本のスキーヤーに高い評価を得た。


 上から
「RACETIGER GS DEMO」価格:¥137,000+税 サイズ(R):170(17.1)175(18.3)180(19.4) サイドカット:114-69-97
「RACETIGER SL DEMO」価格:¥137,000+税 サイズ(R):155(11.0)160(11.8)165(12.6)170(13.4) サイドカット:127-68-103
「RACETIGER SX DEMO」価格:¥137,000+税 サイズ(R):163(14.0)168(15.0)173(16.0) サイドカット:125-74-104
「RACETIGER SC DEMO」価格:¥115,000 サイズ(R):155(11.3)160(12.1)165(13.0)サイドカット:123-70-103
「RACETIGER SRC DEMO」価格:¥95,000+税 サイズ(R):153(12.4)158(13.4)163(14.3)168(15.3) サイドカット:122-73-103

 そして今シーズン、これまでセカンドモデルという位置づけにより、トップモデルの3機種と較べて、どうしても見落としがちになっていた「RACETIGER SC DEMO」にも上述の「3Dグラス」が採用された。もちろん、「3D UVO」も搭載され、トップ機種と遜色のないオールラウンドモデルとなっている。しかし、トップ機種に較べ、全体的にややソフトに仕上げられているため、グラスシートはトップモデルに求められる“グリップ”や“キレ”ということよりも“たわみ”やターン時における“スムーズ”といったところが印象的な仕上がりとなっており、幅広いレベルにおいても“扱いやすさ”といったところに比重が置かれたモデルとなっている。「SL」、「SX」といったトップモデルほどのハードなスキーは厳しいけれど、“キレ”やグリップ力“は感じたいというスキーヤーにとってはうってつけのモデルかもしれない。すでに試乗会において、トップモデルと同等のポテンシャルとの評価も得ているというから上級者にも納得の1台といったところか。
 「RACETIGER DEMO」シリーズ全体のラインナップとして、技術選といったところでのアスリートモデルには「GS」「SL」「SX」。そして、1級レベルには「SC」。また2級、もしくは初中級レベルには「SRC」とスキーヤーのレベルや志向に合わせてシンプルに選びやすくなった今シーズンの「RACETIGER DEMO」シリーズ。レベルアップを目指す技術志向の高いスキーヤーにさらなる支持を獲得しそうだ。
 

 
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