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FIS国際スキー・スノーボード連盟とFreeride World Tourが提携

2022-12-12 (月) 6:08

先週、金曜日。Freeride World Tour (以下FWT)の競技連盟FWT Management S.A.(本社:スイス ルトリー、グループCEO:ニコラ・ハレウッズ)およびFWT運営事務局(株式会社Pioneerwork内、本社:東京都台東区、代表:後藤陽一)は、Freeride World TourがFIS国際スキー・スノーボード連盟(以下、FIS)に合併。両団体は2022−2023シーズンから活動を共にすることを発表しました。

FIS国際スキー・スノーボード連盟(Fédération internationale de ski et de snowboard)は、国際的なスキー・スノーボードの統括団体で、1924年にフランス・シャモニーで開催された第1回オリンピック大会の際に設立されました。国際オリンピック委員会(IOC)に認定され、アルペンスキー、クロスカントリースキー、スキージャンプ、ノルディック複合、フリースタイルスキー・スノーボードのオリンピック種目を管理し、国際競技ルールの制定も行っています。

そんなFISと手を組んだ、FWTは安全性(safety)、パフォーマンス(performance)、責任(responsibilit)、包括性(inclusivity)、楽しさ(fun)というコアバリューにコミットしながら、例年どおりのツアー運営を続けていくとし。さらに、エントリーレベルからプロフェッショナルまで、すべてのアスリートに公平な道を提供する競技フォーマットと、ジャッジングシステムも変わらなく継続していく中で。FISは、FWTのマーケティングとガバナンスに重点を置き、オリンピック競技のガイドラインに沿った構造を確立していくと共に、FISは、FWTを買収することで、スキー・スノーボードの全種目をさらに統合し、グローバルなステージで発展するための力となることを目指すとしています。

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今年7月に「山岳スキー」(スキーと登山を融合した欧州発祥の山岳競技で急峻な斜面を登ったり、雪面をスキーで滑ったりして着順を競う競技)が2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックの追加種目に正式承認されたことは記憶に新しいところで、壮大な雪山で行われるFreeride種目も、この発表によりオリンピック種目に大きく近づいたと言える。今後の動向に注目したい。


関係者のコメント

「私たちはFISと手を組むことをとても嬉しく思っています。FWTアスリートやイベント主催者にとって、国際オリンピック委員会が認める最大のウィンタースポーツ国際連盟の傘下に入ることで、さらなるサポート、知名度、リソースを得ることができ、最終的にFWTとそのすべてのステークホルダーの成長に繋がります」Nicolas Hale-Woods(ニコラ・ハレウッズ)、FWT CEO

「FWTとの合併により、FISは最もエキサイティングでダイナミックなウィンタースポーツのひとつをポートフォリオに加えることになります。FISはFWTに多大な成長の可能性と、より広いステージで発展する機会をもたすことができるため、これはまさにすべての関係者にとってwin-winの提携です。FWTは、息を呑むようなアクションとスキー・スノーボードのまったく新しいエレメンツを提供するハイレベルなツアーをFISにもたらしてくれるでしょう」Johan Eliasch(ヨハン・エリアッシュ)、FIS President

「FWTが一歩踏み出し、FISと手を組むというニュースを聞いて、私はとても興奮しています。私は両方の世界に関わってきたので、2つの団体はお互いから学び合えることが多くあり、手を組むことで高め合えると思います。FWTが発展し、次のステップに進むためのよい機会だと思います。将来的には、ぜひオリンピックのシーンで見てみたいですね。フリーライドコミュニティならではのユニークな感覚やバイブスは、それを取り巻く人々やスポーツへの大きな情熱によって作られているので、これからも変わらず残り続けると信じています」Mattias Hargin(マティアス・ハルギン)、オリンピックアルペンスキーヤー、元FISワールドカップ選手、Xtreme Verbier 2015 8位入賞

「FWTの一員であり、長年にわたってこのスポーツの発展を目の当たりにしてきた私には、このことが自然なステップのように感じられます。この決定が私たちをどこに導いてくれるかとても興味深いですし、この競技がもっと認知され、あらゆる恩恵が期待できると思っています」Reine Barkered、FWT Legend、2012年FWT世界チャンピオン、14シーズン経験

「2017年に白馬で「Freeride Hakuba」が開かれるまで、アジアにフリーライドの国際競技大会は存在しませんでした。それから2021年に東京五輪、2022年に北京冬季五輪と2度のオリンピックが開催され、コロナ禍を経てスポーツの形が大きく変化している中、FWTの世界にも新しいエネルギーが流れてくることをとてもエキサイティングに感じています。FISという大きなプラットフォームと組むことで、フリーライドを取り巻くエコシステムがさらに強力になり、雪山の魅力を伝えるコンテンツとしてのパワーが磨かれます。これまでこの競技の成長を支えてくださった全ての関係者や選手の方々に感謝するとともに、この提携によってフリーライドが今まで以上に日本の雪山の魅力を世界に伝えるコンテンツになることを期待しています」後藤陽一、FWT JAPAN事務局長、株式会社Pioneerwork 代表取締役

Freeride World Tour(FWT)

FWT Management SAは、スイスのヴェルビエに拠点を置き、1996年以来、山岳リゾートでワールドクラスのスポーツイベントを開催。
フリーライドスキー&スノーボードの象徴的なイベントである「Verbier Xtreme」の創設者、FWT Management SAは、2008年にこの独立したイベントから、プロ、アマチュア、ジュニアライダー、6000人以上のライセンスライダーを対象に、世界中で合計200以上のイベントを行う国際フリーライド競技のいくつかのシリーズを立ち上げる。
FWT Management SAは、オーガナイザーとしてFreeride World Tour (FWT)、FWT Challenger、FWT Qualifie、FWT Juniorのシリーズを、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アジア、オセアニアで開催しています。

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