SnowMAP

REPORT/COLUMN  レポート/コラム

第102回 全日本アルペン男女GS 兄妹優勝!!!

2024-03-24 (日) 7:57

先日、第102回 全日本スキー選手権 アルペン競技 男女ジャイアントスラロームが2024年3月12(女子)、13(男子)日の日程で、北海道の国設阿寒湖畔スキー場で行われた。

結果は、女子が切久保 絆選手(慶應義塾大学1年)の初優勝。そして、男子は切久保 仁朗選手(法政大学3年)がこちらも初優勝を果たした。
2人は実の兄妹で、全日本アルペン歴代で見ると、グランドスラローム競技が種目に設定された1956年(昭和31年)以降。1964年(昭和39年)の大杖美保子さん(姉)、大杖正彦さん(弟)依頼の兄弟姉妹による優勝となった。

女子GS

2024年3月12日。安定した天候の中、予定通り競技が行われた。
1本目は阿寒らしいビシッと締まったバーンに、選手の攻める気持ちを掻き立てるような高速セットで行われた。トップに立ったのは、前年初めて全日本アルペンで4位入賞した10番スタートの切久保 絆選手(慶應義塾大学)。『自分の滑りにセットがマッチしていた』という安定した滑りで2位に0.56秒の差をつけた。2位 横尾 彩乃選手(日本大学)、3位 水谷 美穂選手(日本体育大学) とそれに続いた。
W杯に出場経験もあり、この大会で引退宣言していた、荒井 美桜選手は、トップと0.83秒差の5位につけた。8位までがトップと1秒差以内にひしめく大接戦となった。

2本目は、気温4度まで上がったものの緩むことなく硬く締まったバーンで振り幅の有るテクニカルなセットで行われた。
『攻める中でも、ミスをしないように心掛けた』という1本目トップの切久保 絆選手が1本目のリードを守り、初めて日本一の称号を手に入れた。今季は大学に進学後、練習環境も変わる中、フィジカル的にもメンタル的にも良い調整が続いており、好調を維持していたGSで初の栄冠となった。
2位 水谷 美穂選手(日本体育大学) 、3位 畠中 悠生乃選手(日本体育大学)が続いた。
引退宣言の荒井 美桜選手は、4位入賞で得意のGSでの選手生活を終えた。
さらに、この二日前に全日本スキー技術選手権大会で総合二連覇を達成した。渡邊 渚選手は10位と健闘した。



入賞したトップ6の滑り&コメントはこちら

リザルトはこちら

男子GS

2024年3月13日。前夜から降り積もった雪により大会は40分遅れでスタートした。
1本目、選手を苦しめたのは降雪よりも強風。時より突風が雪を巻き上げ選手の視界を奪った。降雪はあるものの、しっかりと書き出された阿寒らしい硬い雪に振り幅がありテクニックが求められるセットが用意された。

そんな中、1本目ラップを奪ったのはW杯経験も持つベテラン 新 賢範選手(Brain)だった。社会人選手として仕事とスキーを両立する中、今季は雪上に立つ日程も限られていたという。それでも『力まず、リラックスした状態で滑れた』という滑りは、悪天候にも負けない経験値の高い体の反応を見せ若手を抑えた。2位には、成長著しい小山 慧選手(菅平高原SC)が0.06秒差につけ、3位に佐藤 竜馬選手(札幌SS PRODUCTS スキーチーム)が続いた。女子同様こちらも8位までがトップと1秒差以内にひしめく大接戦となった。

2本目は、降雪は落ち着いたものの気温-9度と冷えたままの硬く締まったバーンで、高速セットが組まれた。
勝ったのは、1本目4位と出遅れた切久保 仁朗選手(法政大学)。1本目トップ10の中では唯一、53秒台の2本目ラップを叩き出し逃げ切り。全日本アルペンでの初のタイトルを獲得した。
切久保選手は『1本目はテクニカルなセットに慎重に滑り過ぎた、逆に2本目は後が無いので思いっきり攻めることが出来た』と振り返り。2月末まで行われていたファーイーストカップでW杯の権利を獲得出来る、総合のタイトルをあと一歩のところで逃した無念を晴らす勝利となった。
2位は小山 慧選手(菅平高原SC)、3位は1本目ラップで緊張したという新 賢範選手(Brain)が入った。

入賞したトップ6の滑り&コメントはこちら

リザルトはこちら

STJレンテック

FOLLOW ME

  • facebook

AD Sponsors

ページトップ